青砥由夫さん

  前号(第64号)では、平成26年度の雲南市消防団木次方面隊温泉分団の人事異動により、亀山真二分団長の後任として新しく分団長に就任された江角良人さん(東自治会)にインタビューを行ないましたが、今回は、平成25年4月に温泉地区寿クラブの会長に就任された青砥由夫さん(漆仁自治会)にお話しを伺いましたので、その様子を紹介します。なお、次号(第66号)は、三島幸雄巡査部長の後任として本年3月に着任された田井駐在所の福間敏文巡査部長さんにお願いする予定です。
※文中の“青”は青砥由夫さん、“広”は広報部です。
広  まず、ご自身の紹介をお願いします。
生まれは仁多郡布施村(現在の仁多郡奥出雲町)です。昭和31年に結婚し、湯村で暮らし始めて今日に至っています。昭和28年にバス会社に入社し、平成2年に定年退職した後、建設会社に勤めていました。平成14年に老人会に入会し、その後、平成18年より地区のお世話役に就いています。2年前に温泉地区寿クラブの会長職を引き受けましたが、任期満了に伴い、3月をもって退任となりました。妻と二人暮らしですが、野菜づくりなど、年間を通して農作業に汗を流しています。
広  温泉地区寿クラブの役員体制及び任期、会員数、予算、活動状況をお聞かせください。また、温泉地区独自の何か特徴的な活動がありますか?
役員会の構成は、会長1名、副会長2名、女性部長1名、監事2名で、事務局は交流センターにお願いしています。役員の任期は2年で、平成26年度当初の会員数は120名、うち男性47名、女性73名です。なお、会長は、雲南市老人クラブ連合会木次支部の理事と温泉地区地域自主組織「ダム湖の郷」の部員を兼ねています。温泉地区寿クラブとしては、木次支部の事業参加に伴う参加料や補助金を支出することによって側面的な支援をしているほか、女性部の活動に対して助成を行なっています。また、「ダム湖の郷」の事業である高齢者学級の運営に伴う学級生募集や事業推進に協力しています。地区内の活動については、地域差もありますので、基本的には予算も事業も単位クラブにおいてそれぞれ自主的に実施している状況です。
広  温泉地区寿クラブを構成する各地区(槻之屋、湯村、平田、尾原)の単位クラブの状況はいかがですか?組織運営の母体となる会員の加入資格や現在の加入率なども含めてわかる範囲でお聞かせください。
単位クラブの加入率や活動内容はそれぞれですが、前述した会員数の内訳は、槻之屋8名(男2、女6)、湯村72名(男27、女45)、平田19名(男8、女11)、尾原21名(男10、女11)となっています。会員の加入資格とされている年齢65歳(数え年)に達する昭和25年、26年生まれ以降の方を始め、70歳くらいまでは未だ働き盛りの状況が見られることから、各地区とも新規加入の見込みが薄いのが現状です。こうした問題は非常に切実かつ深刻で、今のところこれといった名案もなく、一面には人口の問題があるのではないかと考えていますが、年齢構成上、中間層の会員がいない、という現実に直面しています。
広  地域自主組織「ダム湖の郷」では寿クラブ会員の皆様を対象として参加者を募り、毎年度50人余りの学級生をもって高齢者学級の運営を行なっていますが、寿クラブの運営にも直結するそうした事業について、今後の在り方に対する要望とかあるいは改善すべき点があるとお考えですか?
高齢者学級については前問で少し触れましたが、その活動は年度当初の開講式(研修会を兼ねる)に始まり、視察研修、スポーツ大会、敬老会、ふるさと祭り、料理教室などが年間を通して実施され、年度末の閉講式(研修会を兼ねる)を迎えて締めくくりとなります。それぞれの活動に対する参加者数はまちまちですが、学級生の老齢化が進む中にあっても、やはり時には一同に会して親睦と交流を深め、また、見聞を広めるための時間と場所が必要であると思っており、更なる活動の充実が図られることを願っています。
広  寿クラブ会員の有志で「カラオケ同好会」を結成され、現在、その代表として活躍されていますが、活動を始められた目的、会員数、活動内容、レパートリーなどについてお聞かせください。また、カラオケで歌うことの効能についてはどのようなことがあるとお考えですか?
寿クラブ会員各自が趣味と生きがいを感じ、一つの活動としてカラオケ同好会を結成しました。結成当時は会員の家に集まるなどして活動していた関係上、特に会場確保や経費面で苦労していましたが、交流センターのご配慮により会場の提供をいただくことになり、また、カラオケ機器の設置も図られ、温泉の中心地において整った環境の中で定例会を持つことが出来、会員個々のレパートリーも増え、有意義な活動を行なっています。現在の会員数は10名で、月1回の定例会ですので、皆さんの参加をお待ちしております。
広  終わりになりましたが、青砥さん個人の趣味、特技、人生訓、座右の銘などのほか、温泉地区寿クラブの今後の活動に望まれ、あるいは期待されることがありましたらお聞かせください。
私A14:AI63りに興味がわき、今では畑に生きがいをもって物作りに取り組んでいます。また、カラオケにはまり、特に艶歌が好きで、テープを取り寄せては楽しんでいます。年齢も80歳を超えて高齢の身になりましたが、会員の皆様とともに、お互いに元気で一堂に会して老後を楽しみたいと思っています。